計算の工夫=分配法則 まなびの樹 まなびの樹

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2023.09.20

計算の工夫=分配法則

小4の時に習うのですが、今の時代は「計算の工夫」と言われる分野です。

昔は分配法則、という名前で習っていました。

 

この分野、計算を簡単に早く処理するために必須の能力です。

4 x 6 + 6 x 6 =

のような問題を解く場合に、どう計算すると楽になるか。という話です。

 

この時の問題点は習う年齢です。

小4の時、みなさんどうでしたか?

実は計算ができる子ほど落とし穴にはまります。

その落とし穴とは、「いやいや、工夫しないで計算した方が早いじゃん!」という穴です。

 

そう。この問題だけ見ると、4 x 6 =24, 6 x 6 = 36, 24 + 36 = 60 とやってもできます。

早い子は数秒で解けちゃいます。そう答えは一緒です。

 

出題側の意図は ( 4 + 6 ) x 6 = 10 x 6 = 60 と解いて欲しいのですが、今までのやり方でも早く解けてしまう点です。

 

え、何が問題なの?となりますよね。この時は。。。

 

◯高学年や中高生になって困ること

最初の苦労ポイントが小6の円の面積です。

半径 x 半径 x 3.14 の計算です。

そう、大きな数を常態的に計算させる時が面倒なんです。

円の図形を足したり引いたりして計算させる際に考えてください。

 

4 x 4 x 3.14 + 2 x 2 x 3.14 =

みたいな計算で差が歴然になります。

 

4 x 4 x 3.14 = 50.24 ,  2 x 2 x 3.14 = 12.56 , 50.24 + 12.56 = 62.8

と計算してませんか?

 

4 x 4 x 3.14 + 2 x 2 x 3.14 = (4 x 4 + 2 x 2 ) x 3.14 = 20 x 3.14 = 62.8

と計算すると3.14 をかける計算が1回で済みます。

 

どちらが早いかは圧倒的ですよね?

 

そして、中高生になると文字を使った計算が始まります。

その際も分配法則に慣れていると

2x + 2y = 2 (x + y),

3(x – y) = 3x – 3y

といった計算も苦になりません。

 

小学生で習う分配法則が後々の計算スピードにかなり差が出てくるんです。

 

◯基礎計算力も大切だけど、、

「くもん式」や「そろばん」はかなり基礎計算力を訓練してくれます。

しかし、工夫の仕方までは教えてくれないようです。

確かに、ゴリ押しで計算して求める方法もないではないですが、本当にそれで早く計算ができるのでしょうか??

 

大きな数字が出てきた場合、うわ、めんどくさい!どうやったら計算をしなくて済むかな?と考えることが大切です。

計算が早いことは良いことですが、どうやったらそもそも計算をしなくて済むのか、を考える癖をつけること。これこそ本当の計算力かなと思っています。

 

計算をするたびに、ミスをするポイントを自分で増やしています。

なるべく、計算する回数を減らす、簡単な計算式で済ませること、この努力ができることが真の計算力につながるのかな、と考えています。

 

◯まとめ

一言で計算力、と言っても、単純な四則演算の速さと、計算の工夫があると思っています。どちらかというと後者の工夫をできる子の方が後々の思考力につながると思っています。

計算が遅い、と思った場合、何が遅いのかしっかりと分析しましょうね。

その第一弾が「計算の工夫(分配法則)」です。

習う瞬間はたいした差にならないので嫌らしいのですが、後々使いこなせるか使いこなせないかで大きな違いが出てくる分野です。

しっかりと考え方を身につけて欲しいと思います。

 

 

 

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