受験で人生は決まりません まなびの樹 まなびの樹

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2022.02.09

受験で人生は決まりません

昨日よりTwitter上に中学受験の合格報告が上がっています。
喜びを抑えられない、失敗を慰めてほしい、親御さんの色々な想いが溢れていて人間という生き物をよく表しているなぁと思う今日この頃です。

 

そこで、私の過去の経験も踏まえて。
塾という性質上、合格、というのは絶対的なゴールであることは間違いありません。
しかし、人生を見ると、合格したから何?と思うようになっています。

 

 

志望校の合格=ゴール ではありません。
志望校の合格=スタート です。学校生活で勉強をおろそかにしたらすぐに置いていかれます。
志望校への不合格=スタートへ戻る ではありません。ゴールに辿り着こうと頑張った過程は人生の糧にしっかりなっています。その糧を生かして、次のゴールに向かって走ればいいんです。

 

 

希望企業への就職=ゴール ではありません。
希望企業への就職=社会人スタート です。社会人になって浮かれていると直ぐに同期や後輩に負けて、居場所を無くします。
希望企業への就職失敗=社会人失格 ではありません。本当に行きたい企業であればしっかり成果を出して、行きたい企業へ転職という方法もありますし、別の企業でもやりたいことはできるかもしれません。

 

 

外資系の社会を経て思うことは、結局「What can you do for us?」「お前は何ができるの?何に貢献してくれるの?」です。
この質問に明確に答えられなければ、企業からするとその人を雇う意味がなくなります。そして、有言実行ができない、成果が出せないと雇う意味がなくなります。

 

 

学歴は「努力の証」であることは間違いありません。何かを犠牲にしながら勉強しなければ相応の学力は手に入りません。よっぽどの才能がない限り、上位校の人間で勉強してこなかった、という人を見たことはありません。

 

 

しかし、社会に出たら学歴自体でお給料はもらえません。学歴を経て繋がった縁や、学んだことが「仕事上の成果」につながることはあります。けれども、結局は抱えた課題について考えて、行動し続け、成果を上げ続ける人が評価を受けている気がします。(人の縁だけで生きている人もいますが、長くは続いていません)

 

 

何が言いたいかというと、どうしても受験という結果に対して、合格した!不合格だった・・・、という結果だけを見て、あたかも人生の勝ち組、負け組、と思ってしまう子がいるかもしれないのですが、全くそうではないですよ。ということが言いたかったのです。

 

 

合格した人には素直におめでとう!と言いたいですし、過去のプロセス・努力を褒めたいと思います。一方でようやくスタートラインに立っただけだよ、という引き締めをして欲しいです。
不合格だった人には、何が間違ったのかそのプロセスを見直すことで今回の失敗を今後の人生の糧にして、また次の勝負に挑んで欲しいと思うと共に、まだまだ逆転のチャンスは色々と転がっているよ、と考えて欲しい思いです。

 

 

この次の4月が始まるまではこの手の話題で溢れることは目に見えていますが、受験で人生の勝者や敗者は全く決まりません。
学生からすると人生はまだまだ長く続きます。
もちろん結果発表があれば気持ちに変化がでるのは当然です。しかし、上記のように直ぐに目指すべき次のゴールが待ち構えています。しっかりと地に足つけて次の4月まで進んで欲しいと思うのです。

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