小学校低学年で身につけておきたい数字の概念 まなびの樹 まなびの樹

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2024.02.26

小学校低学年で身につけておきたい数字の概念

まなびの樹で小学生たちも学んでいますが、高学年になって算数に苦しむ生徒たちに共通すること。

それは「数字の概念」が弱いこと、です。

 

桁・位の概念、少数の概念、分数の概念、数の感覚がないために、計算をしていたり、文章題が出てきた際に平気で変な答えを導き出します。

自分が作った回答の数字に違和感を感じないんです。

計算を頑張る某プリント教材をやっている生徒たちの中にも「計算だけ」やっている生徒がいるので注意してくださいね。

計算が持つ意味をイメージできていないで、公式に当てはめて数字を導き出しているだけの場合、かなり怪しいです。

 

◯小学校低学年で身につけておきたい数字の概念

この原因は小学校低学年の間に習った、大きな数字、少数の成り立ち、分数の成り立ち、を正しく認識せずに、単なる計算問題として処理している場合に多く見られます。

 

・数の成り立ち

数 = 数字✖️桁・位で成り立っています。

100が10個で1000、10が100個でも1000など小さい頃に一度はやったであろう問題を100%正答できていないとかなり怪しいです。

低学年の範囲はいわゆるお金の単位で出てくる数字なのでなんとか切り抜けているかもしれませんが、小4になり「億」や「兆」の単位が出てくるともう理解できていません。

桁・位は10倍すると1上がる、100倍すると2上がる。

逆に10で割ると1下がる、100倍すると2下がる。

このようなルールを理解していないと小4で大混乱です。

 

数字の並べ替えをして一番大きな数字を作る、一番小さな数字を作る、などでも測れます。

 

とにかく、低学年の間に、10倍、100倍、10で割る、100で割るといくらになるのか、という計算をひたすら日常生活の中で意識してみると良いと思います。

わざわざ計算ドリルなどで練習しても良いですが、スーパーのお買い物で一緒に行く、駄菓子屋で100円を与えて10円のものが何個買えるのか、10000円でゲームは何個買えるのか、など日常生活で数字の桁に触れる方が実践的で良いと思います。

 

・少数

上記は少数になっても同様です。

少数第1位、少数第2位はそれぞれ10倍、10で割る、という関係で成り立っています。

位が1より小さい数字が少数です。理屈は一緒です。

これを理解していないと少数の計算をして少数の点を移動する、と言っても桁のイメージが湧いていなかったり、少数の掛け算・割り算をしても変な数字を回答に書いてしまいます。

 

少数は整数計算をしてから少数点を動かすだけでできるのに、数字の概念がないので小数点を打つ場所を間違えます。

 

中学生になってマイナスの概念が出てきた際に、本当に心配になります。。。

 

・分数

分数は1つのものを何個に分けたか、を示す数です。

1を何個に分けたか、が「分母」で、分けたものが何個あるかが「分子」です。

分母の方が大切なのですが、これすら理解していない小学生のなんと多いこと。

仮分数、帯分数が出てきた際に全くイメージができていません。

当然、通分をする意味を理解できていません。

ただ計算式をやっているだけで、文章題を読んでも意味が理解できるはずはありません。

 

まなびの樹ではピザやケーキの絵を使って毎回分数を説明しますが、低学年の間に是非分数の概念を理解してもらいましょう。

最近は分数を1/2, 1/4など簡単な数字だけで済ましている気もしていますが、奇数で割ると通分の必要性がすぐにわかるので、奇数で割るイメージも是非やってみてください。

 

1/2個と1/3個だとどっちが大きい?

1/2個と2/3個だとどっちが大きい?

など簡単な数字から始めて、少しずつ分母を大きくしていくと良いと思います。

 

1と1/2個を実際に書いてみましょう。それが3/2と一緒と絵で書いてみましょう。

 

算数は数字だけで学ぶのでなく、絵を書いてまなぶことをお勧めします。

 

◯まとめ

今日は最近悩んでいる小学生の数字の概念について書いてみました。

小学生の間に読み・書き・計算ができることをお勧めしていますが、計算は「計算式」ができれば良い、という意味ではないですよ。

計算の意味までしっかり覚えていなければ真の計算はできません。

プリントをやるだけが勉強ではありません。

普段の生活で数字(整数・少数・分数)に触れながら学んでいきましょう。

 

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