ブログ BLOG
- 新着記事
- 成績が伸びない、の判断を点数だけで見ている場合
- 英文字に対する文字と音の一致
- 教科書読んでますか?
- 成績が伸び悩んでいたらやること
- 2024年第2回英検合格者
- 2024年度2学期中間の成績
- 高校生の勉強の仕方
- 天才はいるけどいない
- 2024年度1学期の成績
- 英単語の覚え方:とにかく声に出して読む
- カテゴリー
- まなびの樹の教え方(175)
- イベント・お知らせ(12)
- 小学生向け勉強方法(90)
- 中学生向け勉強方法(148)
- 高校生向け勉強方法(49)
- 英語学習方法(33)
- 学童保育について(17)
- 高校受験情報(9)
- 生徒・保護者の声(4)
- 成績・合格実績(19)
- 大学受験情報(3)
- アーカイブ
- 2024年12月 (1)
- 2024年11月 (5)
- 2024年07月 (3)
- 2024年06月 (5)
- 2024年05月 (13)
- 2024年04月 (3)
- 2024年03月 (8)
- 2024年02月 (9)
- 2024年01月 (11)
- 2023年12月 (8)
- 2023年11月 (5)
- 2023年10月 (13)
- 2023年09月 (13)
- 2023年07月 (14)
- 2023年06月 (23)
- 2023年05月 (20)
- 2023年04月 (16)
- 2023年03月 (4)
- 2023年02月 (3)
- 2023年01月 (2)
- 2022年12月 (3)
- 2022年11月 (1)
- 2022年09月 (4)
- 2022年07月 (3)
- 2022年06月 (1)
- 2022年05月 (4)
- 2022年03月 (8)
- 2022年02月 (6)
- 2022年01月 (5)
- 2021年12月 (3)
- 2021年11月 (13)
- 2021年10月 (16)
- 2021年09月 (6)
- 2021年08月 (6)
- 2021年07月 (29)
- 2021年06月 (4)
2021.07.05
英語学習の現場と、文法について
皆様ご存知の通り2020年より小学5年生から英語学習の教科書化がされています。今回、開業するにあたり、いくつかの学習塾を見学させていただいたのですが、その現状たるや理想と現実は違う、という点を目の当たりにしました。
小学生5年からの英語教科書科は大まかな方向性としては正しい方向に進んでいる気がしますが、どうも教育現場では予想通り混乱しており、当然ながら小学校と中学校の連携もないまま進んでいるようで、文法がわからない中学生が続出しているようです。
さらに不幸なことに、文法がわからないのに教科書だけは小学生で学んできたでしょ、というのが前提の内容になっているので、尚更わからない、という悪循環です。嘘か本当か文法の授業がない、という話も聞いています。
見学させていただいたのは東京と神奈川にある学習塾だったのですが、両校の先生とも同意見で、英語学習に関しては今後ますます学習塾が必要になるのでは、というご意見でした。
本来であれば学校で教えるべき内容が家庭や学習塾に委託されるような形になっているとしたら悲しいかなとは思います。
八潮市の中学生はどうでしょうか。英語が嫌いになってませんか?
先日のブログにも書きましたが、音、文法、単語は英語の基礎です。
幼稚園から英語をやっている人は別かもしれませんが、ある程度理屈がないとわからない小学校高学年以降の子供にとって、文法がわからないのは致命的です。
また、私もそうだったのですが、英語の文法の仕組みが理解されない中、「はい。今日はbe動詞やります。」「はい。時制の一致です。」「はい。不定詞です。」と進められても、途中から意味がわからなくなります。
あくまで基本形があって、それ以外はあくまで修飾、とういうイメージがないと混乱するだけです。
まずは全体像をイメージしてから細部に拘っていくスタイルが良いと今は思っています。
一般的には英語をマスターするには最低1000時間の学習が必要と言われていますので、長い道であることは変わりませんが、1日30分の学習で6年、1日1時間の勉強で3年、1日2時間の勉強で1年半、1日3時間の勉強で1年、と思えば、コツコツやれば大人になる前には習得しています。習得したスキルの中ではかなり実用的で、重要なスキルだと思うので、早くやるに越したことはないと思います。
残念ながら、英語学習に特効薬はなく地道に文法の学習をする意外、成長する道はありません。個人的に、英語は世界で一番簡単な言語だと考えているのですが、ある程度の基礎のパターンさえ覚えてしまえば、あとは言い回しや表現方法という応用編ばかりを習っている印象です。
海外の幼稚園児が話しているレベルに到達すれば、あとはどんどん磨いていくだけです。そこまで早く到達できるように、すららに加えて、英語の全体像を子供にも理解してもらいながら進めていきたいと思います。
どうしても全体像が見えていないと、今勉強している課題はなぜやっているのかわからなくなってしまいます。
中学時代、何を隠そう英語が5教科で一番嫌いな教科でしたので、なんとか簡単に理解できる方法はないか、と大人になって試行錯誤しました。結果的にはスラッシュリーディングという手法を用いることで、文をパズルのピースのように分解して組み立てることで、文法を理解することができました。学生の頃に習った関係代名詞、分子、etcはこういう時に使うのか、とようやく腑に落ちることができました。
スラッシュリーディングとは、文を細かく切って(スラッシュ)、単語や塊単位で文・文節を理解していく方法です。This is a pen. ならば This / is / a pen. という具合に文を区切るのです。そうすることで、これはSVOの文だというのがわかる、という流れです。長文になればなるほど、何が重要な単語なのかわかりづらくなりますが、スラッシュリーディングに慣れてくると、重要な単語が何なのか、何が何を修飾しているのか理解しやすくなります。
そうすることで前述したようい文がパズルのようになり、文は当たり前ですが、結局単語の組み合わせだ、という理解にたどり着きます。
長文になった時に拒否反応がでる方、もしくは文がなんとなくわからない、と感じる方は是非お試しください。
英会話ができるようになるには、この文法力に、音の学習が必要になってきますが、単純に文を読むだけならば文法を学習すれば大丈夫です。外資系で働いていた際も意外と英文は読めるけれど全く話せない、という人は大勢いました。社内資料やメールは英文が多いのですが、お客様は日本人相手なので、英文を読めれば社内的に身につけておくべき知識は学べるので、通常業務は問題ない、という状況です。また、最近ではGoogle翻訳やDeepLといった翻訳ソフトがあるため、翻訳だけであれば昔にくれべてかなり楽になっています。
しかし、逆を言うと、既にだいぶ機械化が進んでいるので、文法だけであれば別に機械を使えばある程度人がやる必要がない、というレベルまで来ています。では、英語学習はいらないのでは?と思うかもしれませんが、結局海外の人と仕事をしようと思うと、メールだけではなく話をする必要がでてきます。その際に文法の学習だけですとコミュニケーションがとれません。最終的には文法+音の学習が必須となってきますので、しっかり準備していきましょう。
英語は正しく学習すればできるようになります。