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2021.10.04
漢字特訓の方法
この夏、漢字が苦手な小学2年生のお子様に対して漢字特訓をしました。
学校で出ている漢字ドリルの宿題はちゃんと出していたのですが、ただ書くだけで全く覚えていない状態から始まりました。。
音読み/訓読みを覚えていないので、教科書で出てきても読めません。当然漢字を書いて、と聞いても書けません。漢字を書いてもとても汚い字で、これは読めない、、、というレベルでした。
何度も漢字練習帳に書いてもらうことも考えましたが、それだと宿題と同じで書いているだけで「やった気」になってしまうので、少し工夫をしています。
◯やってみた工夫
・とにかく丁寧に書いてもらう
今まで漢字練習帳に書く場合、10文字書く、ということが目的となってしまって、文字のバランス、どこでトメやハネがあるのか意識せずに書いてしまっていました。なので、文字数は少なくても良いので、とにかく例を見ながら、4マスの練習帳のどのあたりでトメやハネがあるのか、とことん拘って書いてもらいました。
この方法ですと1日に進められる文字数はかなり遅くなってしまいますが、量を求めると飽きてしまうので、進捗には少し目をつむり、とにかくゆっくり、丁寧に書くことを意識してもらいました。丁寧に書くことで、子供の脳も意識する力が高まり、漢字を覚えやすくなります。あ、この辺りで止めるんだ、文字のバランスが少しおかしい、等々本人も文字を意識するようになります。意識することで脳を活性化させて、覚えやすくします。
すると、最初はできなかった文字のマネをする、ということが、ゆっくり書けばできるようになってきました。そして、最後は綺麗な字もかけるようになっていました。
・教科書の音読
漢字がどのように使われるのかを意識してもらうのもあり、実際に漢字が使われている教科書を音読してもらいました。最初はやはり読めなかったのですが、練習をしていく上で覚えた漢字はうまく教科書で読めるようになってきますし、漢字ドリルで出てきた漢字も教科書で出てきたやつだ、という具合に子供も覚えてくれます。発音することはアウトプットすることなので、脳も非常に活性化されて記憶がしやすくなります。音読の効果は計り知れませんので、是非お試しください。
・オリジナル漢字テスト
白い紙1枚を使って、オリジナルの漢字テストを作ってみました。1日5問だけ。5問の中に覚えなければいけない漢字をいくつか盛り込んで小テストをします。「ちちおや」が「いえ」に「かえる」というような例文問題を作って、漢字が書けるかチェックをします。そしてわからなかった漢字に関しては、先ほどの「丁寧に書く」ことを前提に5-10文字書く練習をして、また次回同様にテストをします。この小テストを繰り返すことで覚えられた単語は褒めて、書けなかった漢字は苦手なものとして、炙り出し、さらに重点的に練習をして覚えていくことができます。
・勉強する時間
漢字練習は何度も文字を書くので子供が飽きてしまう可能性が高い勉強です。なので、テストをして、ダメだったところを書く、というサイクル自体は15分程度のコンパクトなものにしています。15分ぐらいであれば低学年のお子様でも集中して取り組めます。とにかくあれもこれも、とやり始めると30分を超えてしまいます。そうすると漢字はもうやだ!という話になってしまうので、焦らず少しずつ取り組んだ方が良いです。
◯まとめ
漢字の練習はご家庭の方がしっかり指導されていれば子供も自信を持って取り組んでいける教材です。漢字テストは必ず国語のテストで入ってくる内容なので、学校の点数もやれば取れる、取りやすい分野です。
また、漢字は日本語を扱っていく上でとても大切な文字です。文字を覚えなければ国語の理解が進むはずがありません。言語において文字を覚える、というのはとても大切なプロセスです。
私自信も早く書くことが目的となってしまっていることがよくあるので意識しないと、と思う指導でした。
また、今回の方法は英単語を覚える方法としても利用できると思いましたが、地道にやっていくしかない分野です。まとめて覚えたり、書いたりすることが難しいので、毎日コツコツ2、3文字で良いので覚えていければ良いですね。