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2022.02.16
国語力の上げ方
国語は日本人の母国語ですので、切ってもきれない教科です。
日本人である以上国語力を上げる必要がありますよね。
今回「国語の力」出口ひろし著の本を読んでみたので、感想を踏まえて書いてみます。
出口さんは日々の生活の中で、きちんと大人が教えていく必要があると説いています。私もそうだな、と思う
◯なぜ国語力が必要か
国語力自体は、国語という教科はもとより、他の教科でも必要になるとても大切な教科です。
算数でつまずく小学生で、実は国語力が弱く、文章題が苦手という理由の子もいるぐらいです。
また、人との会話や文章を読み解く、文章を書く、といった力は社会人として働く上でもとても大切なことですよね。
わざわざ述べなくても国語力の必要性は皆様も理解されているかと思います。
しかし、最近の子供は多様性、という言葉や風潮から、自分の好きなYoutubeや好きなお友達、固定化された家族としか会話をしていないように感じます。
結果的に、その小さな集団の中でしか通じない「会話の仕方」で話をするため、他人と話す際にどうも伝わりづらい話をしがちな印象を持っています。
※自分の娘にも、それだと相手に伝わらないよ、という機会が多い今日この頃です。
◯どうしたら良いか
言語ですので、これだけあげればよい、というのはありませんが、いくつかの要素はあると思っています。
・単語
まずは言語ですので、当たり前のように言葉の数です。より多く表現する言葉が多い方が相手に伝わりやすくなります。親御さんが普段から様々な言葉で話をされているご家庭は、必然的にそのお子さんも難しい言葉を話しています。
好きなものしか観ない、読まない、という危険性はここにもあります。どうしても偏った単語しか触れる機会がなくなりますので、思いがけない単語や表現に出会う機会が少なくなってしまいます。ぼーっと観ていたTVで他またまやっていた番組からヒントを得る、というような機会は過去の経験でなかったでしょうか。好きなものしか興味のない子供たちだと、どうしても新しい単語に触れる機会が少なくなります。
・漢字
単語を形成するのは日本語の場合、漢字です。漢字を読む、書く、というスキルがなければ当然国語力は上がりません。小学生の間に地道に漢字練習をしていれば大丈夫です。
・文法
出口さんの著書でも触れていますが、やはり文法は大切です。特に以下4つです。
1. 主語と述語
英語だとわかりやすいのですが、日本語の場合主語をはっきりさせなくても文として成立するケースもあるため、文の本質がなんなのか見落とす場合もあります。そんな時しっかりと、「主語」と「述語」を意識した会話をする必要があります。子供が一生懸命話をしていても、主語がないと結局なんの話なのかわからない、という経験ないでしょうか。しっかりと誰がどうしたというのを意識する必要があります。これは大人同士の会話でも同じだと思います。
2. 因果関係
文①、だから文②。といった文章構成ができることです。接続詞で言うと、「だから」「したがって」「〜なので」といった言葉を利用して文を作ります。国語の読解問題で重要な場所はどこか、といったような問題が出ても、この接続詞以降に重要な文があると思えたりします。
3. 対比
メリットやデメリット、AさんとBさんの意見、といったような何かを比べる文章構成です。人が何かを判断する際には比較する必要があります。その比較をする際に必要な文章構成です。
4. 例え
抽象的な文をより具体的に表現する際の使い方です。「たとえば」「具体的に言うと」といった表現を使いながら文をより正確に表現していく文法手法です。
この4つの文法を意識すると、国語力はより上がると出口さんはおっしゃっています。
◯具体的に何をするのか
では、具体的に日々どのようにしていけば良いのでしょうか。
・会話
一番良いのは日々の親との会話です。子供が一生懸命話をしてくれている際に、なぜ?例えば?何と違うの?といった上記で説明したような構成を意識できる質問をしながらお子さんに色々と考えてもらうのです。最初はうーんと悩むかもしれませんが、何度も聞いていくうちに考える癖が付きます。また逆に親同士で話をする機会や、親から子供に話をする際にも上記文法を意識しながら会話ができれば、自然と子供の文法力は上がります。
・音読
口から音を出すのは立派なアウトプットの練習であり、脳みそを使う活動です。学校から宿題として音読がでているお子様もいると思いますが、立派な国語力をあげる練習ですので、しっかりと取り組んでみてください。
・漢字練習
これも何回書くかはお子様次第ですが、何度も書いて覚えるしかありません。ただし、どのように漢字が使われるのか、例文と一緒に覚えた方が音読み訓読みと覚えやすくなりますので、注意です。書くだけですと字だけを覚えてしまい利用できなくなります。
・読書
これは昔から言われておりますが、読み聞かせから自分で読めるようになるまで、根気よく続けてください。本を読むことで様々な表現や自分で考える思考力や想像力が生まれます。一番子供に身につけてもらいたい習慣でもあるかなと思っています。
・日記
アウトプットという意味で最高に効果の高い学習方法です。その日にあったことを文章に落とし込むので、考える力や書く力、ともに伸ばすことができます。ただし、書くだけですと意味がわからなかったりしますので、例えば親御さんとん交換日記だったり、お友達との交換日記という形式が望ましいと思います。
・英語も一緒
以上の方法ですが、実は英語学習とも似ています。英語も言語ですので、勉強の仕方としては似ています。英語の場合、これに音の要素が必要ですが、国語の学習方法にも繋がっています。
◯まとめ
今回は国語力をどう上げるか、というテーマでブログを書いてみました。
国語力は受験のみならず、社会に通じる力です。
大人がサポートできる点も多々ある分野ですので、是非普段の会話や生活で大人が意識して会話をしてみましょう。
参考図書:
https://www.amazon.co.jp/%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82%E3%81%AE%E9%A0%AD%E3%81%8C%E3%82%B0%E3%83%B3%E3%81%A8%E8%89%AF%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%82%8B%EF%BC%81%E5%9B%BD%E8%AA%9E%E3%81%AE%E5%8A%9B-%E5%87%BA%E5%8F%A3-%E6%B1%AA/dp/4864700222