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2022.03.04
志望高校合格のご報告
先日中学3年生の通塾生が高校受験を終えました。
結果としては無事志望校に合格することができました!
合格発表まで先生の方が緊張しました。
「本当におめでとう、頑張ったね。」と言える頑張りを見せてくれました。
この生徒自身は昨年の12月から急遽きてくれることになった生徒でしたが、
12月末からほぼ毎日通塾してくれ、本当に怒涛の追い上げでした。
当初は本当に小学生分野の学習から始めたにも関わらず、本人の希望高校が高く、本当に間に合うのか?という状態から始まりました。感覚値で現実と理想の偏差値差が10ぐらいです。。。
◯何をしたか
最初の数日は現在地を探るために様々なテストをしましたが、ほぼまっさらな状態に等しい学力でした。そこで、正直時間もないため、国語・英語は即座に切り捨てました。私自身では1、2ヶ月でこの2教科を劇的に改善する手法が思いつかなかったからです。
そこで、数学、社会、理科にフォーカスしてこの3教科だけはほぼ毎日学習することに決め、英語・国語はできたらやる、という優先順位をつけました。
それからというもの、数学は先日ブログで記載したような進め方で本当に基礎からやり直し、社会・理科は記憶系の教科なので、コツコツ何度も学習をしてもらいました。
とにかくインプットの量が足りなかったので、最初の1ヶ月はひたすらインプットをしてもらいました。本来であれば1、2月は志望校の過去問をやり込む時期なのですが、インプットがないのでやってもできないのはわかっていたからです。
どうしてもやりたい、ということで、1月中旬に一度やってみましたが、予想通り全く不味い点数でした。。。本人はもう少しできる、と思っていたようなのですが、逆にまずいと思ってくれたのかより勉強に力を入れるようになってくれたのでタイミングとしてはよかったのかなと振り返れば思います。
そして、猛烈なインプットをしていったため、2月上旬には少し数学ができるようになり、社会・理科に関しても何となく知識が溜まってきましたので、2月に入ってからようやく過去問に取り組み出しました。最初に比べ少し点数が上がってきたので手応えを本人も感じたようです。週に1回は過去問をやって、それ以外の日は引き続きインプットを繰り返します。
国語に関しては、そもそも長い文章を読む経験が少ないようだったので、時間は気にせずで、ゆっくり・きっちり・丁寧に本文と課題を読むようにしてもらったところ、10点ほどあがるようになりました。
英語に関しては、コツコツ単語と文法書を読んでもらいましたが、やはり間に合わず思ったほど点数は上がっていません。受験で出てくる英語は定期テストで出るように分野が特定されているわけではなく、総合的な学力が求められるからです。現在形や過去形、比較といった特定の分野が完璧でもできるわけではなく、色々と学んだ結果が試されるからです。先生的には英語がボトルネックにならないようにだけ祈っていました。。
そのサイクルで1ヶ月ほど受験まで駆け抜けていき、最後に実施した過去問では何とかインターネット上に載っている最低合格点はクリアできるような点数にはなっていました。
また、タイミングよく北辰テストや学校の実力テスト等の結果でも良い点が出始めていて、本人的にも自信を持ってくれたようなので流れとしては良かった気がしていました。なので、当日は自分の力を信じて頑張ってもらえらたら、何とか合格できるのでは?と思って送り出しました。
そして、無事に「合格」になっています。
◯すごいと思ったところ
教えておいて何ですが、中々すごい生徒だな、と思いました。
本当に月曜から土曜まで毎日学校から帰ってきてから22時まで通塾し、平均4時間以上は勉強をしていたからです。勿論、日によって波はありますが、平均するとそれぐらいの勉強は私がみている範囲でしています。家でも少し勉強はしていたと思います。
その中でもやり続けられた要素は3つかなと思います。
・モチベーション
まず最初に良かったのが、目標高校、やりたいことが明確だったことです。その高校以外は行きたくない!今年行けないなら浪人でも良い、と明言されて、最初は戸惑いましたが、それぐらい明確に「行きたい」という意思があったことです。明確な意思があることで、現状と理想のギャップも明確になり、それを補おうとする行動を生み出すことができました。
・やり続ける集中力
モチベーションが高いからかもしれませんが、勿論休憩は挟みますが数時間も勉強をし続けられたことが勝因であるのは間違いありません。明らかに通塾するまでは家でもほとんど勉強したことがない、というのはわかっていたのですが、学習習慣がない子がいきなり1日数時間の勉強をし続けられたのはすごいと思います。所謂スイッチが入った状態になり、ずっと集中して学習し続けられたその集中力はすごいと思います。
・復習力&記憶力
そして、本能的にどうやると記憶ができるのか、というのを知っていたことです。何も言わずとも、その日に開始する勉強はまず前日の復習から、というルーティーンを持っている子でした。何度か他のブログでも書いていますが、人間は忘れる生き物です。その日に学習したことを、その日の夜、もしくは翌日に再度確認していかないと、長期記憶に移行していかないので、忘れてしまいます。せっかくやったのに!とならないようにするには、前日の復習はとても大切なのです。その大切なことを実践していたことです。またフォトリーディングに近いスキルを感覚的に持っていたので、短期的に記憶すること自体も長けているようでした。
こんな特技があったため、短期的に学力をあげることができたのかな?という分析です。
◯まとめ
まなびの樹設立してから初めての受験生を体験させていただき、私自信も貴重な経験となりましたが、何より本人が行きたいと言っていた希望高に送り出すことができたとホッとしています。
そして、関心しているのが、この生徒は受験が終わっているのにも関わらず、まだ将来のためという理由で通塾をしていることです。将来のため、苦手の英語を学ぶためです。高校入学まではまだ時間があるので、こちらも全力でサポートしてあげたいと思わせる生徒です。
これを読んでいただいた方には最初にお子さんの志望校は決まっていますか?と問いかけたいと思います。やはりモチベーションはとても大切です。どのゴールを目指すのか、ブレてしまうとどこに向かえば良いかわかりません。そこが決まらずにただ闇雲に走っても続きませんし、ゴールが何かもわかりません。日々の勉強も大切ですが、なぜ勉強するのか?という問いに子供が明確に答えられるように日々会話をしてみてください。
勉強はやればやるだけ将来のためにもなる、と先日言っていました。表現は違いますが「まなびは楽しい」という感覚を少し持ってくれ始めている、そう思っています。貴重な経験を私自身させていただいたこの数ヶ月のご報告です。