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2023.03.22
小学生向け学習塾 〜教え方〜
まなびの樹に来る小学生は中学受験ではなく、日々の学校の授業の理解を深める、苦手を克服するために来ています。
小学生部門に対して基本方針は「中学生の授業でついていける基礎固め」を目標としています。
コロナの影響もあり、休みの期間に学校が進んでしまい、特定の分野が苦手になってしまった。何となくカラーテストをこなして来て、高学年になったら点数が取れなくなってしまった、等々。苦手を克服したい、苦手な箇所を作らないように通ってくれている生徒がほとんどです。
一人一人の強み弱み、性格を考えながらどの教科をやっていくか、どの教材を利用するか、通塾回数は何回ぐらいが良いか、保護者の方と相談しながら進めています。
小学生の間は保護者との方とのタッグで学習に取り組んでもらう必要があるため、毎回授業の様子はLINEで報告しています。なので、おそらくLINEのやりとりは多いと思います。
◯基本の進め方 〜復習中心〜
基本的には学校の授業よりちょっと早く先取りをしていくイメージですが、一度苦手箇所が見つかると、徹底的に拘って取り組みます。
理由は簡単です。翌年以降辛くなってくるからです。
学習指導要領は時期によってどんな分野をやるか決まっています。これは中学生、高校生になっても実は似ています。
1学期は計算、2学期は比較、3学期は図形や確率、という具合に決まっています。
そして、前年までの学習が完璧であることが前提に学習が進んでいくのです。
したがって、その年に苦手な分野をそのままにしておくと、翌年の同じ分野も同様にで出来ず、それが中学生にまで進んでしまい、定期テストや実力試験等々で辛い結果を招くことになるだけでなく、自分は勉強ができないんだ、と思い苦手意識や嫌いになっていくのです。
そうならないためにも、苦手範囲が見つかった場合、全力で克服しにいきます。
なので、多少学校よりも進みが遅い子もいますが、それには理由があるのです。
学校の授業が理解できる、というのが全ての基本です。
学校の授業についていけない範囲があれば復習中心に、学校の授業が余裕であれば予習中心に進めています。
そして、春、夏、冬の休み期間にそれまでの復習をもう一度して、地固めをしていきます。
・復習の場合
復習もレベル感があります。全く覚えていない、という場合はレクチャーから始めたほうが良いので、すららを利用します。
それ以外の少し忘れてた、実は理解していなかった、などは問題を解きながら解説していくほうが定着しやすいので、テキスト問題を解いてもらいながら思い出してもらう、及び定着してもらいます。
そして、解説しっぱなしではなく、解説した問題を実際に自分で解けるのか、を重視して、次回再度解けるかをテストしてもらいます。
勉強は「できないことをできるようにする」が勉強だと思いますので、聞いただけでは意味がありません。よく塾に行っているのに成績が上がらない、という人はこの部分を注意してください。
・予習
基本的には「すらら」を利用して予習をしてもらいます。「すらら」自体はとても良くできているので、いわゆる教科書に載っている内容や、先生が黒板で書くような内容は教えてくれます。
先生が教えてくれないの?と思いますが、基礎中の基礎は誰が教えてもわかるように、ITツールを活用しています。応用問題や、人でないとわかりづらい内容の箇所だけ先生たちで教えています。
基本的にはこのスタンスで授業を進めています。
◯基本科目 〜英数国〜
基本は算数にしています。算数は先生の手助けがないとできない場合もあるからです。
計算の手順や、文章題の読み取り方、比べ方、図形の基本など、本来抑えておかなければいけないことを他の生徒に教えられることをゴールにレクチャー&練習をしてもらっているつもりです。
学校はxxxなのに塾だとまだyyyの分野をやっている、と思われたご父兄がいたら、yyyの分野が理解できていないからこだわっていると思ってください。こだわる理由は上記の通りです。
国語や漢字は最悪ご家庭でもできると思いますが、算数だけは家庭で教えきれない、という場合もあるため算数を中心にしています。中には算数は得意だが、漢字が苦手、ということで漢字を頑張っている生徒もいます。算数、国語が問題なければ英語について気にしています。
英語は小3から学習が始まりますが、正直小中学校の連携がうまくいかず、楽しくやろうといスタンスの小学生からいきなり中学生の定期テストから文法と単語のテスト中心のテストに変わるので、実は学校の平均点と点数分布が問題になっています。
なので、国算の授業に余裕がある生徒には英語もやるように生徒保護者の方には声がけをしています。
国語は?というとやるならば、漢字の練習、文法を理解するための教材、を中心に指導しています。文章理解のため、教科書の音読や模写もしていたりします。英語も同様ですが、正しく文字を書く、文字の意味を理解する、ということをやっていくので、辞書を引く練習もしてもらっています。
中学生でも国語が苦手な子については小学生用の教材も利用しながら国語の理解をしてもらいます。
◯利用教材
基本は学校の教科書が勉強の中心です。復習の場合は一度習っているはずなので、読み返した上で、問題集を取り組みながら理解の定着を図ります。
・すらら
いわゆる学校の先生が教えるようなレクチャーをアニメーションを使いながらレクチャーをしてくれ、その後ドリルをしていく教材です。小学生はポイントが溜まってアイテムをゲットしていけるので、楽しく取り組んでくれる教材です。先生側からするとどこで間違っているのか証拠が残るので、苦手ポイントを早期に発見でき、指導がとてもしやすいです。
英語や国語、理社もできるので、本教材をメインに授業をしています。
もちろん「すらら」の解説で理解できない場合は、先生たちが入って理解するのをサポートしています。
・ほーぷ
いわゆる塾用教材です。問題のレベルも学校よりも高い問題があるので、学校の授業は比較的できる。すららも簡単にできる、という子が本テキストを利用して、思考の定着を図っています。本テキストをやり切れる生徒は学校でも上位の方に入ると思います。
・フォレスタ
塾用の復習用教材です。前年度、前前年度に遡って復習をしたほうが良い場合に利用します。効率的に復習ができる教材となっているので、入塾時はこちらのテキストを利用しながら復習していく生徒も多いです。問題はとても基本的なので、ある程度実力がついてくると飽きてしまう可能性があるため、当該学年の学習についていけるようになると「ほーぷ」に移行してもらっています。
基本はあくまで算数のケースですが、国英についてもその子にあったレベルの教材を選んで利用しています。
◯まとめ
今回は小学生に対してまなびの樹での学習の仕方について記事を書いてみました。理解の定着を図るために復習中心で、個別にカリキュラムを組んで取り組んで貰います。
学校で良い点を取りたい、というのもわかりますが、定着できていない分野を作るほうが危険だという考え方のもとにカリキュラムを組んでいきます。宿題も家庭学習の定着のために少しずつ出していきます。
目標は中学生になった際に、平均点以上は取れているようにするための知識と学習習慣の基礎固めができていることです。
高得点を取りたい人は、3週学習ができるように学習体力をつけておきましょう!