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2021.07.16
目標設定の大切さ
まなびの樹では、より具体的な目標設定をされることをお勧めしています。
大人であれば、
今年こそは営業の数字を達成する!
今年こそはxx kgダイエット成功させる!
このように具体的な目標設定をすることです。
XX高校に合格する!
YY中学に合格する!
こういう具体的な目標を掲げるとより集中して受験に臨めるようになります。
◯目標設定で間違えること
ただ、この目標設定も目標の立て方を間違えると、途中で諦めてしまったり、いざ目標が達成できなかった時に落ち込みます。
よくある間違った立て方の例ですが
・現実的でない目標設定
・現実的でないスケジュール間
・現実的でないクリアの仕方
・本人が決めた目標でない
こういったところでしょうか。
例えば、今まで全く勉強をしてきたことがなく、いつも成績が下から数えた方が早い生徒が、中学3年の夏から開成高校(偏差値78)に行きたい、毎日12時間勉強します!といっても普通は全然現実味がな話だなと思いますよね。もちろん合格できるお子さんもいるかもしれませんが、周りを納得させるだけの気合と行動力が必須です。
また、親や先生からZZZ高校を目指しなさい!と言われても、本人にいく気がなければ勉強のモチベーションが湧きません。
◯目標設定の大切さ
なぜ具体的な目標設定が良いのでしょうか。
人は弱い方、楽な方に流れます。
どうしても、本当はこれをやらなければいけないのに、、と思っていても、サボってしまうのが本質です。
そんな時、踏みとどまらせてくれるのが、目標です。
自分の意思でこの中学、高校に行きたい!いくために必要なことは今何をすることだ!
こういう思考が働きやすいのが、目標設定です。
現状とゴールのギャップを埋めるのが勉強です。
現状はテスト等で測れますが、ゴールをどこにおくかで、そのギャップの埋め方が変わります。
1日1時間で良いのか、3時間で良いのか、6時間必要なのか。
なぜ受験勉強を早く始めた方が良いのか、はこのギャップの埋め方のスピードが違うからです。
例えば、必要な時間が1000時間と考えた場合、中一から取り組めばざっと3年で年333時間、1日1時間で到達できます。
でも中三から取り組むならば、1年で1000時間なので、1日3時間学習する必要が出てきます。
目標をどこにおくか、なるべく早く決めていくのが良いと思います。
もちろんそうは言っても人なので、遊びたい時もありますし、遊んだ方がよい時もあります。人生勉強が全てだとは全く思いませんし、勉強はあくまで人生の一部です。ただ、この設定を明確にしておいた方が、リカバリーを考えた時に、どれぐらいリカバリーをすれば良いか具体的にイメージできるので、元の計画に戻すのがより具体的になります。
何となくだと、何となく、の方法や成果にしかなりません。
◯目標設定のやり方
お勧めのやり方は以下です。
・現状を知る
まずは自分の学力が今どのレベルなのかを把握しておくことです。
何が得意な科目で、何が苦手な科目なのか、なぜ得意で、なぜ苦手なのか、知りましょう。
・調査する
自分が通学できる範囲の中学、高校のレベルや評判の情報を集めます。
流石に通学に1時間半を超えるような学校ですと部活もありますし、通学で1日3時間を考えるとどうかと思います。。
大事なのはその先の進学先や就職先です。最終的に起業することを決めている人は問題ありませんが、目標の学校に入学して、その後大学に行き、企業に就職することを考えた場合、否応がなく、どういうところに勤められるのか何となくイメージできます。もちろん例外もあるので、可能性は否定しません。
学校のホームページを調べるとわかりますので、調べてみると良いと思います。
・目標を仮決めする
どれだけ頑張れるかで当然変わりますが、まずは仮決めで目標を決めます。
目標を下げるのはとても簡単なので、現状を知った上で、頑張れば届くかも?と思える学校を設定するのがポイントです。
・なぜその目標を達成したいのかを自問自答する
そして、なぜその学校に行きたいのか、を明確にしておくことが大切です。
どういう学生生活を送りたいのか、目標の学校を卒業したら何をしたいのか。
これを明確にしておかないと、途中で目標を見失ったり、入学後こんなんじゃなかった、となりがちです。
・目標を本決めする
現状を知って、自分がどうしたいのか、ある程度納得したら、具体的に目標を決めていきましょう。もちろん本決めしても、途中で上方修正するのは全然ありです。ただ、下方修正するのは逃げることにも繋がるので、あまりお勧めはしません。
・納得したら長期的な目標計画を立てる
現状を知り、ゴールが決まったら、あとはどうギャップを埋めるかです。
長期目標、中期目標、短期目標を立てることをお勧めしていますが、
1年後こうなりたい、3ヶ月後こうなっていたい、そのためには1ヶ月後、1週間、今日何をするべきか、という具合に目標を立てます。
そうすることで、より具体的に今日何をしなければならないか、がわかります。
得意な科目のこの分野を1時間かけてこのレベルまで持っていく、等を意識しながら勉強するとより集中力が高まります。
・本人が決める
これを本人が決める、作らないと意味がありません。
コーチングやお手伝いはしますが、本人の人生です。本人が決めることが大切です。
「自分の人生は自分で決める」自立した大人になるための第一訓練のようなものです。
親が手伝い気持ちもありますが、子供の人生は子供が決める、それが大切です。
ただし、親として情報を提供することはできますので、人生には色々な可能性があることを紹介するのは良いと思います。
◯お勧めのスケジュール間
そうはいっても、いきなり目標を決めるのは難しいというのも正直あると思います。
例えば高校受験を例に取ると以下のようなスケジュール感だと部活や習い事の両立も考えながら無理なく受験に臨めるのではないかと思います。
・中学1年生の秋頃
そろそろ勉強を意識して取り掛かる準備。勉強習慣の確立を始める。
自分が通えるエリアにある高校とレベルを調べておく。
・中学2年生夏
ぼんやりと行きたい高校のレベル感を決める。
全国模試等で自分のレベルを認識する。
・中学3年生夏
具体的に行きたい高校を決める
・中学3年生冬
過去問をゴリゴリやる
これは、あくまで一例です。
ステップさえ踏んでいれば、目標を決めるのはいつでも構いません。
◯まとめ
このステップ自体は社会人の皆様が仕事の長期プロジェクトを考えると当たり前にやっていることです。
受験という題材を使って子供が長期プロジェクトをやっているようなものです。
この受験という長期プロジェクトを成功させるためには、目標と計画と実行が必要です。
曖昧な目標設定と計画ですと当然成果は上がりずらいです。
受験を考える場合、まずは具体的な目標設定をされることをお勧めします。
親御さんが考えるのではなく、お子様に問いかけて行きましょう。
勉強はやればできます。