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2021.07.06

High Tech High の衝撃

探求学習、という言葉をご存知でしょうか。
日本ではまだまだ知られていない学習ですが、先日記述したPBLから更に進化した学習方法です。「探求」と名がつく通り、生徒が社会問題の中から自分の興味に合わせて自分で調べて、仮説を立て、解決策を導き、行動し、解決をしていく、というスタイルの学習方法です。

 

先生はあくまでコーチ役として、生徒に考えさせ、行動を促すお手伝いをしていくというスタンスです。日本でもいくつかの学校では導入が進んでおり、現場では試行錯誤が続いているようです。先日のPBLメッセでの講演にもありましたが、既存の日本型教育とあまりにも違いすぎるので、先生側がついてこれない可能性が高い手法ですが、海外の主流はこちらに移りつつあるようです。

 

メリットは圧倒的に主体性、自主性、自分で考える力が育つことです。
先日探求学習にお子様を通わせているお母様にお話をお伺いしたところ、一般的な1対数十人の講義型の学習型ではなく、ほぼ全ての教科でまずは自分で考える、考えてわからなかったら友達同士で聞いてみる、ダメなら先生にヒントをもらう、そして回答を導いていく、というスタイルが徹底しているそうです。また、先生も定量的なテストの点数だけでなく、周りをいかに巻き込んでいるか、などの定性的な部分もきちんと評価をされているとのこと。
小さい頃から社会に通じる真のまなびを実施されているようで、すごいと思いました。

 

一方まだまだ親の立場から見るとデメリットもあるようで、所謂勉強については1から10まで教えることがないそうで、知識的な学習は親も一緒にやっていかないと厳しいようです。

 

先日のブログでも書きましたが、良いインプットがないと流石に良いアウトプットは出ません。例えば算数とかでも、もし定義の箇所まで生徒に考えろ、というスタンスですと数学者なれ!と言うのと一緒ですからね。0から1を産むのは本当に大変です。

 

日本の教育スタイルは世界で見ると恐ろしく子供一人一人の平均値が高い教育スタイルです。私も知っていますが、海外の人はある部分は天才的でも、ある部分は幼稚園クラスということがよくあります。それに比べて日本の教育は苦手分野は徹底的に補習されるので、平均値は当然上がりますし、風土・文化的にも得意を伸ばすよりも苦手をまず埋めることに注目されますよね。
どちらが良いか、ということはないと思いますが、その子の個性や将来を考えて選択肢が増えるのは良いことだなと思います。探求学習に関しては、日本でも挑戦されている学校がいくつかあるので引き続き注目していきたいとは思っています。

 

 

さて、私がこの「探求学習」という言葉を知ったのはたまたま以下の本に出会ったため知ったのですが、この本の中にあるアメリカのHigh Tech Highというモデル校をご存知でしょうか。

https://www.amazon.co.jp/%E3%80%8C%E6%8E%A2%E7%A9%B6%E3%80%8D%E3%81%99%E3%82%8B%E5%AD%A6%E3%81%B3%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%82%8B-%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%81%A8%E3%81%A4%E3%81%AA%E3%81%8C%E3%82%8B%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88%E5%9E%8B%E5%AD%A6%E7%BF%92-%E8%97%A4%E5%8E%9F-%E3%81%95%E3%81%A8/dp/4582731104

 

 

実際にドキュメンタリー映画にもなっているので、見てみたのですが衝撃でした。
いわゆる私立ではなく、立派な公立校ですが、現在志望者が多すぎて学校を拡大しているようです。日本語で検索するといくつか記事が出てくるので、日本人の方でも何人か通わせている方がいるようなので、参考までにみてみると良いかと思います。

High Tech High:

https://www.hightechhigh.org

 

アメリカはご存知の通り民主主義の極みのような場所ですので、お金を持っている、持っていないで、選べる選択肢が圧倒的に変わってくる社会です。そんな中このHigh Tech Highはそこまで世帯年収が高くない地域(必然的に学力が高くない地域)において、最終的な大学への進学率が98%という驚異的な数値を叩き出している教育機関です。

 

授業はもう、今までの授業とは画一されています。探究学習そのもので、映画の中では生徒全員で社会問題に全員で取り組んでいたり、巨大な工作をしたりして、成果物を発表という形で示していました。そして、授業は全て先生次第で、なんとテストはないそうです。。。先生の情熱次第で色々なことができるため、本来教育熱心だけど、色々な制約で今までやりたい授業ができなかった、というような先生が全国から集まってくるようになっているそうです。

映画用とはいえ、生徒は楽しそうで、先生は情熱的でした。

 

 

Viemoという動画配信サービスで視聴可能ですので、一度見てみると衝撃を受けると思います。日本のスタイルとあまりにも違いすぎて、正直戸惑いを受けました。
また、実際はどうなのか、というのは是非ヒアリング等してみたいと思っていますが、日本の教育に一石を投じるには十分な内容です。

 

どちらが優れているのか、とうい議論ではなく、こういうやり方があるんだ、と知るには良い内容だと思いますし、子供にはどちらが良いのか、と試行錯誤しても良いと思うような題材だと思います。まなびの樹としては、取り組んでいきたい内容だるのは間違いないです。
八潮市にお住まいの皆様のお子様はどのようなまなびのスタイルが合っているでしょうか。

 

 

是非一度見てみると面白いと思います。

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