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2021.11.05
3回はマジックキーワード
昨日、小学4年生の生徒が「鬼滅の刃」の小説を読むの4回目なんだよ、と教えてくれました。あー、この子は賢くなるなぁと思った瞬間です。
まず、小学生が自分で小説を読んでいる点で集中力と感性が伸びています。加えて、繰り返しやる、ということが良いことを直感的に身につけている点です。
ちみにこのお子さんは本を持ってくると好きあらば本を読もうとします。自分が好きな本を選んで読んでいるからでしょうね。遊ぶことも好きですが本を読むことのほうが楽しいからそういう選択をしているのです。将来が楽しみなお子さんですね。
◯繰り返しやることをお勧めしています
まなびの樹のテスト対策でも3回はやること、と記載していますが繰り返しやることはとても大切です。
これはテスト対策だけでなく、大人が読むビジネス書も同じです。資格勉強も同じです。
同じ課題に対して色々な本や参考書をやるよりも1冊の本を何度もやる方が効果が高いです。
理由は忘却曲線の話もありますが、繰り返すことで記憶、思考が定着するからです。
同じ言葉を読んでみても、1回目ではわからなくても、2回目、3回目になると意味がわかったりします。
なので、どの本を選ぶのかというのも大切な要素にはなりますが、何がその人にとって良いのかわかりませんので、いくつか読んでみて、これが良さそう、という本があれば、それを繰り返しやることが一番ベストです。先生や詳しい人におすすめの本を聞いても良いかもしれません。
◯繰り返しやるやり方
どのようにやるのかを書いてみます。
<本や教科書の場合>
・1回目
まずは1回目なので、どういう本、参考書なんだろうと普通に読みます。読んでいる最中に大事そうなところ、心に残った言葉などは線を引いて後でわかりやすいようにします。ノートに書いても良いかもしれません。1回目はとにかく一回目を通すことが目的なので速読で構いません。
・2回目
1回目に読んだところでマークする箇所は自分にとって必要な箇所、と脳が判断しているのでじっくり考える、取り組む必要があります。線を引いたところを読み直して、なぜ線を引いたのか、どういう意味を持っているのかじっくり考えながら再度読み直します。わからないところは調べてみても良いと思います。
まなびの樹では、「まとめノート」を書くことをお勧めしていますが、おすすめは2回目の見直し時に書くことです。
この回でじっくりと理解を深めます。
・3回目
この回は定着を図るための復習です。
2回目でじっくり学んだことを覚えているかどうか、本当に理解しているかどうか、自分がどう考えたのか振り返ります。
<問題集の場合>
・1回目
問題を取り組む場合も特別間違っても問題ありません。まずは自分がどこまで理解できているのか、どの問題ならできるのか、を探します。
間違ったところはチェックしておき、なぜ間違ったのか、答えをみたり先生に聞いたりして理解を深めます。
・2回目
間違ったところを再度取り組みます。なぜ間違ったのか?説明を聞いているはずなので、本当に身についているか確認します。
・3回目
間違えた問題を再度やってみます。この回で100点になっていればその分野はマスターしたと言っていいと思います。
◯まとめ
如何でしたでしょうか。本や問題集について、繰り返しやることが本当に大切です。
時間もかかりますが、量を増やさないと結局は学習は身につきません。
質を高めることも大切(ピンポイントで対応していくこと)ですが、量が足りなければ質をたかめることもできません。例えば、運動でもいきなりインターハイ出場の子がやる練習を初心者の子がやってもついていけないですよね。まずは量が大切です。量をこなす中で質(問題点を洗い出し)を高めていきましょう。
量のを増やすコツは、「好きな教科」、「スモールステップ」です。好きな(取り組んでも良いかなと思う)教科で、自分ができるところから少しずつやることです。
八潮市の小中学校の学生の勉強量はどうでしょうか。1日30分でも良いので学習習慣をつけることから始めてみてくださいね。
中学3年生になって、受験用にいきなり毎日3時間勉強しろ!と言われてもできるものではありません。
勉強はコツコツやればできます。コツコツ少しずつ取り組みましょう。