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2022.01.24
勉強が苦手な子には理由があります
勉強が嫌い!勉強やりたくない!と言って勉強をそもそもやらない子、
一方で勉強はしているはずなのに点数が上がってこない、これにも理由があります。
それは、「過去につまづいたポイントがあり、放置してしまっているから」です。
◯ちょっとの小石が大きな石となって立ちはだかります。
文科省の学習指導要領はよくできています。
以下は八潮市が採用している教科書、東京書籍さんが出しているカリキュラムです。
矢印を辿ると小学校低学年の学習が高学年に、小学校高学年の学習が中学生の分野に影響を与えるのがよくわかります。なので、小学校高学年といえど、低学年の分野でわからない点があると、高学年の内容がわからなくなります。
また、中学生といえど、小学生の分野がわかっていないとわかりません。
人間、得意なもの、できるものはやろうとしますが、苦手なこと、めんどくさいことには手を出したがらないのは大人も同じです。
学年に囚われず、苦手なポイントはどこなのか、という観点で子供の学習を見てあげることが大切です。
◯正答率+回答時間
では、実際にわかっているかどうか、というのはどのように判断すれば良いのでしょうか。
それは、正答率と回答時間です。
・正答率
言わずもがな、問題があっている正答率です。理解している、解き方を知っている、覚えている問題であれば、必然的に正答率が上がります。これがドリル等をやった際に80%を超えてこないと十中八九何かがわかっていません。
・回答時間
また、いくら正解だとしても、1問を解く時間が人よりも倍かかっているとしたら、何かしら解き方が曖昧なのか、計算ミスをしていたりと問題があるはずですよね。
この2軸を正しく把握しながら生徒と会話をしながら、生徒の理解度を測っていけば結果的に点数をあげる近道になっていきます。
しかし、これを生徒任せにしてしまうと厄介なことになります。
例えば、自分の力ではなく、回答をチラ見していたり、解いた時間を適当に答えたり。良いように解釈したり、先生に見せたかったりして正確な内容が図れません。
Factfullnessという本が売れたのも頷けますが、「事実を正確に把握すること」がとても大切です。
◯弱点がわかったら
正確に弱点が把握できたら、あとはきちんとレクチャーをして、レクチャーが本当に身についたのか再度問題を解いて、同じように80%の正答率がでるまで繰り返し取り組むだけです。
面白いもので、1回目に悪かったものも、何回も取り組むと正答率や回答時間が改善されていくものです。
そうすると真の理解に繋がります。
一般的な塾ですとこのステップは大量の宿題をこなすことで身に付けさせるのですが、(私もそうでした)弱点が効率的に分かれば、そのステップを少なくすることができると考えています。偏差値60を超えるような高校を目指す生徒は早さと難しい問題を解く必要があるので、ひょっとしたら大量に問題を解く必要があるかもしれませんが、基礎的な問題に関しては基礎に関して真の理解をすればおおよその問題は解けてしまいます。
◯まとめ
まなびの樹にきている生徒は知らない間にこのサイクルで勉強をしています。中学生の受験生も短期的にこの方法で点数を上げられています。
小学生は勉強が苦手な子でもいつの間にか勉強が嫌い!と言わないようになっています。(できるところから理解させて少しずつやっているから)。
勉強が嫌い、苦手、という方はぜひステップを急がずしっかりと復習をして次に進みましょう。