英語脳の作り方 まなびの樹 まなびの樹

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2021.07.20

英語脳の作り方

今日は受験とは少し異なる英会話について。

 

現在文科省が英語カリキュラムを変更し、英語学習が促進されました。

色々な周りの話を聞いていると英検資格の取得やTOEICの点数を取る勉強をしている方も多くなってきた気がします。

 

しかし、あくまで、この勉強は読む・聞く、という学習かと思います。

実際に英語を使ってビジネスの場で英語を利用したい場合、どうしても別の学習が必要になります。

 

それは「英語脳」と言われる脳の使い方をすることです。

 

◯英語脳

英語脳とは数年前から言われている英会話をするために必要な英語処理をするために必要と言われている「スキル」です。

 

日本の学習の仕方ですと、英語で聞いて日本語で理解し、日本語で考えて日本語で答える、日本語を英語に翻訳して相手に伝える、という処理が必要になります。

 

英会話以外の瞬発力が求められるシーンでない、例えば英文を読んだりするシーンであれば、問題ありませんが、セミナーで大量に英語を聞いたり、英会話をしなければ行けないような場面でこれをやっていては処理が追いつきません。

しかし、英語脳ができていると、海外の人と同じように、英語で聞き、英語で考え、英語で瞬時に話せるようになります。

 

ただし、この英語脳、数週間でできるような代物では残念ながらありません。

留学した人がよく数ヶ月経つと突然英語が聞き取れるようになってきた、というのも恐らく脳内で英語脳ができあがったから、だと思いますが、必要な時間数は数百時間に及びます。

 

◯英語脳の構成要素

では、どのように英語脳を作るか、ですが、以前もお話した通り、「単語+文法+音・リズム・抑揚」の3構成が必要になります。

 

単語は中学生で学ぶレベルがあればまずは十分です。

文法も学校で学ぶレベルがあれば十分ですが、本当に理解できているかどうかの意味で、英検やTOEICのテストを受けるのはお奨めします。

 

そして、日本人が一番弱いのは音・リズム・抑揚です。

 

小さい頃から英語学習をされている方はフォニックス、という言い方で発音について学ばれているかと思いますが、正しくこの部分です。

残念ながら日本語は母音が5つしかないのに対し、英語は二桁以上の母音があり、小さい頃から聞いていないと全ての音を拾い切るのは難しいと言われています。

幼児から英語の学習をさせる最大の利点がここにあると思います。

※ただし、英語は忘れるのも早いので、小さい頃から学習しても、継続していないとすぐに忘れますし、文法として学習していないと結局どこかで学習の伸びがなくなるので注意です。小さい頃に海外生活をしていても、日本で長年生活すると話せなくなるのは、単語を忘れると同時に音を掴めなくなるからです。

 

また、音は自分が発音できることは聞き取れる、と言われています。

繰り返し音を聞くだけでなく、発音をさせるのはこれが理由です。

 

実際に私も音の学習をした際に、発音できる音が増えると以前よりも音が聞きやすくなりました。

 

◯効果的な学習方法

では、英語脳を身につけるのに最適な学習は何か、というと聞いたことがあるかもしれませんが、「シャドーウィング」です。

 

決められた文を、音を聞くと同時に自分で発音を後追いしていく学習方法です。

文法や単語を細かく理解した上で、音のつなぎ目や、抑揚を意識しながらまねる方法です。

音を意識して聞くと、リエゾンと呼ばれる単語と単語がつながって聞こえる音や、日本語やカタカナで表現すると同じ「あ」という言葉でも違って聞こえるなど、奥が深いです。

自分が追っている音を録音してみて、聞いてみると自分の現在地がよくわかります。

 

同じ文を何度も何度も繰り返し練習し、暗記して、夢に出てくるまでやり尽くすと、知らない間に英語脳ができてきます。

覚えた文のセンテンスであれば、当然活用できますし、単語を変えて応用させることもできるようになります。

 

一度パターンが身についてしまえば、あとはそのパターンを増やすことで、どんどん表現力が上がっていき、英語が得意になっていきます。

もちろん同時並行に単語の学習もするとベストです。

 

シャドーウィング自体はとても地道で、本当に成果が出るのか?と疑問に思ってしまう瞬間も出てくるかと思いますが、英会話ができるようになりたいかたは是非取り組んで下さい。

 

◯まとめ

受験だけでなく、社会人になっても有効なスキル「英語」。

是非英会話までできるようになるとより有効になりますので、忙しい時間の中でも時間を見つけてシャドーウィングの時間を作ってみては如何でしょうか。

でも、基本である「文法」は大切なので、コツコツと学習していきましょう。

文法に関しては小学低学年で英検3級まで取得する子もいると聞きます。英語学習の難易度がそこまで高くない証明だと思いましょう。

 

 

お奨めの本は以下になります。

翻訳者の方が翻訳者を育てるために開発された教材です。

読者レベルに合わせて何冊かありますので、是非お試しください。

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