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2023.05.29
点数が1桁でも
先日嬉しいことがありました。
中2の夏に入塾してくれた子が因数分解の単元テストで70点を越えたそうです。
え?塾に行ってるなら普通でしょ?と思うかもしれません。
でも、この生徒、色々な背景があり入塾時は小学生の四則演算も怪しい生徒でした。
それが70点を取ってくるなんて、、、そんな嬉しい話です。
◯入塾当初
テストの点数は正直かなり悪い状態でした。学年順位も下から数えた方が早いです。
当然家庭学習の習慣もなく、最初は宿題を出しても当然やりません。
先ほども書いた通り、中学生の勉強どころか小学生の計算問題も怪しい、と気づいてからは小学生の問題から解き直しです。
中学の学習は小学生の学習の上に成り立っています。小学生の学習が不安定な場合、中学生の内容で理解できずつまづきます。
目の前の定期テストのために付け焼き刃で今の授業内容の勉強をしたって理解できていません。基礎からやり直しです。
また、1番の問題は1問を解くのにとても時間がかかることでした。これではいくら勉強時間を増やしても進みが遅すぎて学校に追いつくのはとても難しいと思いました。
確認したところ、1問の計算問題を解くのに10分ぐらいかけていたこともあり、性格的な面と、今までの学習不安からか、とき直しを何度も何度もしていました。
間違える、ということを極度に恐れていたんです。
なんとか高校には行ってほしい、そういうご家族の思いを受けて授業を始めています。
◯やったこと
時間は有限です。
いくら1年以上あると思っても間に合わないかも、と正直思いました。
勉強のやり方や勉強の習慣、さらには自信もない生徒に全ての教科をやるのは正直無理だと思い、まずは1教科でもできる、という体験をさせねば、ということで数学にフォーカスです。
また、入塾時の学校の学習範囲は「関数」です。
前述の通り、おそらく時間が足りないと思い、まずは関数の学習を捨てさせてもらいました。
関数は実は理解できれば計算問題に過ぎません。でも、その計算の基礎ができていないので定期テストまでに間に合わせるのは無理でした。
はなから3学期からの図形や中3の1学期の計算問題時期に合わせていくプランでした。
その上で、先ほどのような状態なので、勉強の方法や解き方、という問題ではありません。
まずはメンタルや考え方を変えるところからです。
問題は間違えて良い、テストまでにできるようになればいいんだ、と言い続け、とき直しも1回まで、というルールを作りました。
すると、少しずつ演習量が増えていきました。
間違いはします。まだまだします。でも、とき直しの速度が上がっているので結果的にまるがついている問題が多くなってきます。
通塾する日は1日3時間前後勉強してもらいます。家ではやらないので、、
最初の数ヶ月は小学生や中1の勉強です。
当然2学期の最初のテストはボロボロです。予想通りです。
でも、この頃から少し変化が出てきていました。
ノートの書き方や、1問解く速度、そして少しずつ宿題をやるようになってきます。
3学期になると図形の分野です。
この分野に関しては計算問題半分、証明問題半分です。
やはり理解度の観点から後半の部分はできたらいいな、ぐらいの進度でしたが、ある程度の理解を経て、初めて数学で50点台を取ってきて驚かせてくれました。
そして、今回の結果です。
現在は理解度、計算速度、勉強に向かう姿勢が格段に改善されていて、実は先取り学習までできています。期末テストはこれからですが、以前に比べれば本当に期待できます。
人生で始めて平均点を超えるかもしれません。というか平均点を超えてこいと言ってます。
取れるだけの実力がついていると判断しています。
◯まとめ
入試は5教科なので数学だけできても合格はできません。
現在はようやく他の教科の学習も開始してくれているので、何とか公立入試で250点を目指して頑張ってもらいたいと思い指導をしています。
数学で良い雰囲気になってきても余談を全く許さないので正直厳しい言葉を言う場面もあります。
でも、本人は頑張ってくれています。頑張る生徒は応援しないわけにはいきません。
でも、本当にすごいのは我慢し続けてくれたご両親です。
塾に行かせても成績が本当に上がるのか?という不安の中通塾させ続けてくれました。
生徒には本当に感謝しなさい、と言い続けてます。
先日、あるセミナーを受けたのですが大手塾だと30点を超えていないと入塾できないと言った縛りがあるそうです。
この生徒は間違いなく入塾できなかっただろうなぁと思いました。
もっと早く結果を出す方法があったのかもしれません。
そこは自問自答していますし、まだまだ入試までは紆余曲折あると思います。
まずは定期テストを乗り越えるところから頑張ってほしいと思う今日この頃です。
<参考リンク>