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2021.10.29
英単語の覚え方
<更新日:2023/12/19>
英語力の基礎となる英単語。日本語で言うところの漢字。
英単語を覚えていなければどんなに文法の練習をしても無意味です。長文で読めません。
英語が苦手な子は間違いなく単語量が足りていません。
これはもう覚えるしかないのですが、覚え方のコツもあると思いブログに書いてみます。
この方法を使って、英検、TOEIC、TOEFLの勉強に取り組んでいました。
有名な英語系Youtuberの方々の動画も参考になるので見てみてください。
◯覚える前の前提条件(相手を知る)
・脳の仕組み
何度か言っていますが、脳は物事を忘れるようにできています。
エビングハウスの忘却曲線、覚えていますでしょうか。
==
- 20分後には42%忘れる
- 1時間後には56%忘れる
- 9時間後には64%忘れる
- 1日後には67%忘れる
- 2日後には72%忘れる
- 6日後には75%忘れる
- 31日後には79%忘れる
==
覚えた!と思っても数日後にはほとんど忘れているのです。。
なので、何度も復習するしかない、とご理解ください。
復習のタイミングは、1時間後、1日後、2日後、1週間後、1ヶ月後等々がベストです。
また、上記は短期記憶の話です。
短期記憶から長期記憶の領域に単語が移行してくれるとその先もなかなか忘れづらくなります。
よく使う単語は忘れないのと一緒です。
テスト前だけ勉強しても次のテストでは忘れているのはこの脳の仕組みのせいです。
長期記憶に入るまで繰り返し練習していきましょう。
◯英単語の構成要素
文字の形+音+意味で成り立ちます。
文字の形 (A-Z, a-z) 自体は多くないのですが、文字の配列が多いのと、漢字と違い「音」がとても大切です。
音をセットで覚えていかないとリスニングやスピーキングができなくなってしまいます。
なので、同じアウトプットの脳の使い方ですが、覚え方としては漢字のように何度も書いて「文字の形を覚える」のではなく、何度も発音しながら「文字の形と音のセットを覚える」する方が良いです。
そうすると文字を見た際に発音ができたり、音を聞くと文字が何となく書けるようになったりします。
そういった意味でフォニックスの学習は大切だな、と考えています。
◯英単語を覚える際の注意点
英単語ひとつひとつを日本語として覚えないことがあります。
英語はニュアンスで覚える必要があります。
例えば、日本語で書くとまとめて「話す」と書きますが、英語だと以下のように状況に合わせて単語が用意されています。
- speak:「言う」。聞き手を必要としない + 話す「行為」に焦点が置かれる
- say:「発言する」。聞き手を必要としない + 話す「内容」に焦点が置かれる
- talk:「話し合う」。聞き手を必要とする + 話す「行為」に焦点が置かれる
- tell:「伝える」。聞き手を必要とする + 話す「内容」に焦点が置かれる
<参考リンク>
その他にも例えば have のように1つの英単語が複数の意味を持っていたりするので、全てを覚えようとすると覚えきれません。
同様に前置詞も色々な使い方があるので1個ずつの意味を覚えようとするとパンクします。使われる際のイメージを持つ方が早いです。
漢字だと単語の意味を覚えて、読み方を覚えて、例文を覚える、という手順があると思います。英語の場合その意味が多い場合があるので、日本語以上にイメージで覚える必要があるので注意です。
◯英単語の覚え方
本題の覚え方です。方法としてはいくつかあります。
・繰り返しやって覚える
上記を踏まえて、ご提案している英単語の覚え方は以下をお勧めしています。
1. 単語帳を決める
2. 1日何個単語をチェックするかを決めます。覚える単語数を決めると時間もかかり長続きしません。よくやりがちなのが1日10単語覚えると決めるパターンです。10単語覚えるまで繰り返し書いたりして1時間ぐらいかけて覚えるのですが、翌日忘れて凹むパターンです。脳の記憶を考えると忘れるのは当たり前です。忘れること前提で時間をかけずに大量のインプットを繰り返す方が結果的に早く覚えられます。1日100〜30単語をチェックする、と決めて取り組んでみてください。
3. 自分で小テストのように単語の意味を隠して、単語を発音の上、瞬間的に日本語の意味が答えられるかチェックします。読めない単語がある場合は先生や友達に聞いたり、google 翻訳などで発音を確認しましょう。発音がマストです。
4. 3秒以内に答えられない、発音できない単語はチェックマークをつけます
5. 3と4のやり方で単語帳にある単語をテストしていき2で決めた数だけチェックします
6. 最後に間違った単語だけを再度テストします(忘却曲線対策)
7. 次の日にチェックマークがついている単語数+新しい単語数=その日にチェックすべき単語数になるように手順2-6を繰り返します。前回できなくて、今回できたものは◯をして進めます。
8. チャプターやセレクションなどの区切りのタイミングで再度最初からチェックします。
9. 結果的に覚えられないものは何度もチェックがつくので、自分の苦手な単語がわかってきます
10. 1ヶ月後には復習として最初から再度チェックをします
11. テスト2,3週間前にはしっかりと書けるかチェックします。
このやり方をすることで、脳の仕組みを利用しながら、英語で必要な要素を鍛えることができます。
漢字だと何度も書いて覚えますが、英語は何度も発音して覚えます。
もちろん漢字の時のようにノートに何度も英単語を書いて覚えることもありと言えばありです。
ただ、個人的に書いて覚えるのはとても時間がかかるので、なるべくしたくありません。。
上記の方法でもどうしても覚えられない苦手な単語を覚えたい時にだけ書くことで、アウトプットの質をあげて、覚えやすくしようとすることはありますが、極力書くことは避けたいと思っています。
書いても復習しないと結局忘れますし、なんと言っても覚える数が多いですから。。
・連想記憶法
似たような言葉をまとめて覚えていく方法です。
同義語、類義語をまとめて覚えていくことで効率が良いです。
例えば、hot の反対は cold だな、とか先ほどのように「話す」という単語は4つほどあって、それぞれ使い分けができる、等々近しい単語を一緒に覚えてしまう方法です。
その場合1つ覚えるとその他の単語も芋づる式に出てくるので効率は良いです。
・文字の成り立ちから覚える方法(上級者)
実は英語にも文字の成り立ちがあったりします。
例えば、inter- という文字がつくと内部の、exter- がつくと外部のといったイメージがあります。
こういった文字の語源を覚えていき、この単語はなんとなくこんなイメージの意味だろうな、と把握して覚える方法です。
ある程度の単語数を覚えてくると何となく気づく人は気づきます。
なのである程度の単語蓄積があり、理論的に覚えたい人向けの勉強方法です。
上級者は肌感覚で覚えているかもしれませんね。
◯覚えるべき単語数
以下は英検で必要な単語数です。
5級が中1、4級が中2、3級が中3、2級が高校生で覚えるべき単語数と置き換えてみましょう。
英検級 | 推奨目安 | 語彙数目安 |
---|---|---|
5級 | 中学初級程度 | 約600語 |
4級 | 中学中級程度 | 約1,300語 |
3級 | 中学卒業程度 | 約2,100語 |
準2級 | 高校中級程度 | 約3,600語 |
2級 | 高校卒業程度 | 約5,100語 |
準1級 | 大学中級程度 | 約7,500語 |
1級 | 大学上級程度 | 約10,000~15,000語 |
参照リンク:https://www.ei-navi.jp/news/2108/
<私の英単語帳>
◯お勧めの英単語帳
・フォニックス:書いて覚えるフォニックス、日本人のための英語発音完全教本
・高校生向け:ターゲット1900
・中学生向け:ターゲット1800、高校入試 でる順ターゲット 中学英単語 暗記カード(最初からリングがついてる優れもの)
・小学生向け:英検5級用のパス単
・英検向け:出る順パス単
・TOEIC向け:出る単シリーズ
・TOEFL向け:
◯まとめ
今回ご紹介した方法を取ると、単語帳は次第にボロボロになっていきます。
何度もチェックをし、◯をし、しばらくしてテストすると、またできないのでチェックをする、、、
このような流れを何度も行います。その結果ボロボロになっていきます。。。
しかし、ボロボロになった方が勉強した感があり、自分にも自信が持てます。
これだけやったんだ!と思えるようになります。
単語も覚えてくると不思議と英文がスラスラと読めるようになってきて、楽しくなってくるものです。
千里の道も一歩から。頑張って覚えていきましょう。
<参考リンク>