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2023.12.05
国語の勉強方法
国語は全ての勉強の基本です。文章を読み取り理解する。文章を書いたり話す力。必要ですよね?
今回は小中高全学年に共通する国語の勉強法について書いてみます。
◯国語(言語)に必要なこと
必要なことは英語と似ていますが、大きく3点です。
1. 語彙力アップ
まずは言語の基本です。「語彙力」がない限り国語力が上がることはありません。
そのために必要なのは2点です。
・漢字練習
言語は言葉を正しく理解し使いこなさなければ意味がありません。
なので、「語彙を知っているか」が全ての基本です。言葉の意味を知らない、かけなければ国語の力を伸ばすことは難しいです。
カラーテストで90点以上取れていない生徒は至急漢字の練習をしていきましょう。
すべての教科で学力が下がる危険信号です。
どうすれば良いか。漢字は書いて練習するしかありません。
音・訓、それぞれの使い方を漢字ノートに正しい書き順で書いて覚える以外近道はありません。
1文字10回書くのか、5回で良いのかは個人差があります。
一度やった後に1週間後あたりに再度テストをしてみると効果的です。
(エビングハウスの忘却曲線を考えましょう)
漢字テストが終わってからも各長期休みの間に復習すると記憶に残りやすいので復習を定期的にすると良いと思います。
見て覚えようとする生徒もたまにいますが、大概すぐに忘れてしまい1年後にはすっかり忘れています。
国語力のない生徒にありがちなのが、読めるけど、書けない、です。
書くことができないだけでなく、こういう生徒は語彙の意味も実はわかっていません。
漢字検定を取ることにはあまり意味を感じませんが、練習するためのモチベーションになるのであれば漢字検定もお勧めします。
とにかくしっかりと語彙の形と意味、読み方を理解しましょう。
意味がわかっているかは時々大人が聞いてあげると良いと思います。
・辞書を使う習慣
学習記録と同様に大事にしてもらいたいのが、「辞書で調べる」という習慣づくりです。
国語が苦手、という生徒は語彙が足りない生徒がほとんどです。
その一端として漢字練習をしっかりすることは先ほど述べましたが、語彙を増やすのは何も学習記録だけではありません。
普段の授業や生活、遊びの中でも知らない単語が出てきたら「辞書で調べる」というのが本当に大切です。
友達との会話の中、大人との会話の中、テレビや漫画、本の中、生活の中で触れる「言葉」について知らないことを調べて知ること。
これが語彙力アップの秘訣です。勉強と言わない勉強ですが、超効率的ですので、家のリビングや部屋に辞書は必ずおきましょう。
わからない単語が出てきたらとにかく辞書で調べなさい、とご両親は言い続けましょう。
大人になっても大切な習慣だと思います。
2. 文法
次に必要なのは文法です。
幸い国語の文法は母国語というのもあり、学校の授業で教えてくれますし、普段の会話から使い方を訂正する機会が幼少期からるのである程度はわかっていると思います。
日本語の使い方が悪かったら積極的に注意してあげましょう。
感覚的に理解できている場合も多いと思います。中学生になると改めて文法を勉強しますので、しっかりとその際に学習していきましょう。
ふくしま式などでも学習していますが、「言い変える力(つまり、たとえば)」、「比べる力(対比)」、「たどる力(因果関係:だから、なぜならば)」などを普段から意識して会話をしたり、文章を読んでいると国語力は確実に力がつきます。
ご両親の会話力が高いご家庭は普段の会話からこの辺りがしっかりしています。
子供の勉強を考えるのに子供だけでなく普段の大人の会話のレベルを上げることでも子供の学力は向上します。
意識してみましょう。
3. 実践練習
やはり実践が一番練習になりますね。ただし、順序があります。
・精読
一つ目は精読する、です。
読むものは教科書から始まり、本でもなんでも良いと思います。
大切なのは一言一句わからない語彙や言葉の使い方を理解して読んでいく、ということです。
中学生にもなると試験などで初見になる文章題を読み解いていく必要が出てきます。
その際、普段から文章を読み慣れていない生徒たちは本当に文章を読んでいません。
最初は教科書からで構いません。1ページ、1行、1文字、大切に読んで見てください。
もちろん時間はかかりますが、100%理解できるまでじっくり考えて読みましょう。
筆者が何を言っているのか?登場人物はなぜこう考えたのか?どういうシーン、状況なのか、疑問に思ったことはそのままにせず色々と考えてみましょう。
その効果的な練習は「音読」です。小学校低学年の間は宿題で出ていると思いますが、高学年になるにつれてやらなくなり、中学生で音読している生徒はほぼいなくなります。しかし、音読は精読するのに一番有効な勉強法です。
黙読は正直さっと読みがちですが、音読の場合は、1文字1文字読まないといけないので文字に対する集中力が異なります。
すんなり音読できない場合は漢字がわからなかったり、読んでいる言葉の意味がわからない時、書いてある表現の意味がわからない時です。
音読してみて読めない文字はしっかりマークをして調べてみましょう。
音読はかなりお勧めの勉強法です。
国語の答えは全部問題文に書いてあります。その意味がわかるまでじっくりと読み尽くしましょう。
・多読、多聴
精読ができるようになったら、今度は色々な言葉に触れる機会を増やしていきましょう。
冒頭でも述べましたが、語彙力が国語力に直結します。
普段の家族やお友達、先生たちと生活をしているだけでは正直普段使わないような言葉に触れる機会は自ずと減ってしまいます。
テレビや本など、でさまざまなジャンルの言葉に触れてみましょう。
最初は好きな分野の本などで構いませんが、少しずつ普段は絶対に手に取ることがないような本にも挑戦してみましょう。
最初はかなり読みづらいと思います。理由は語彙が足りないから。
結局、難しい、読みづらい、という本は語彙が足りないことが原因で読めないだけです。
であれば、調べてものにしていけば自然と国語力は上がっていきます。
・日常で訓練する
一番簡単なのは日々の生活で訓練することです。
何気ない時に触れた言葉をそのままにせずにしっかりと調べていけば、それだけで国語力は上がります。
国語は言語です。言葉を大切にすることで国語力は上がります。
結局はうまくアウトプットできるかどうかです。
話すのが苦手、という生徒は普段の食事などでその日あったことを聞いて上げるのが有効です。
文章を書くのが苦手、という生徒は漢字練習をすることが大切です。
加えて、是非日記をつけていきましょう。日記を書くことで自分を表現する練習にもなります。
自分の考えをまとめる力もついてきます。
書くことも訓練です。訓練すればできるようになります。
◯お薦め教材
まなびの樹でも利用しているお勧めの教材です。
市販のものですので、お買い求めやすいと思います。
・漢字ステップ
・ふくしま式(小学生向け)
・システム読解(中学生向け)
・出口式中学国語 新レベル別問題集
語彙を増やす、文法を理解するのは上記がわかりやすいです。
文章読解の練習をする際に塾用教材を利用してます。
繰り返しですが、最初にやるの「学校の教科書」をしっかり精読することです。
その学年に必要な知識が詰まっています。色々と手を出す前にまずは教科書をやりましょう。
◯まとめ
今回は国語の勉強の仕方について記事を書きました。とにかく今すぐやることは国語辞書を買うことです。
まなびの樹では5教科のどの授業中も辞書で言葉の意味を引かせることが多々あります。
国語力、語彙力は全ての教科の源です。しっかりと覚えていきましょう。
<参考リンク>